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★2004年新春特別企画★
「いきなり皇帝陛下」
番外編
「新年祝賀の儀」

 第二章 二日目〜迎賓館にて(三)〜

  浴室の毛皮の絨毯の上での涯蝉・耶檀倶両国の女忍びたちとの媾合いを終えて、谷渡はもう一度浴槽に入って本来の目的であった汗を落とし、体を清めることになりました。もちろん彼女たちに手伝ってもらいつつでしたが…。
 女忍びたちは名残惜しげでしたが、そこは忍びの者。不必要な長居は禁物とばかり、谷渡が浴室を出る際に短く挨拶して、両国ともにサッとどこかへ消え去っていきました。

 谷渡はさすがに下腹部とイチモツとに軽くしびれるような疲労感を覚え、あとはとっとと寝てしまおうと、巨大な寝台のある寝室へと急ぎ足で戻っていきました。
 浴室の扉を開けて、寝室に足を踏み入れた谷渡でしたが、その途端に、
「あ…」
 と短く声を上げてその場に立ちすくんでしまいました。
 なぜなら、これから休もうとしていたその寝台の上に、美しく着飾った大勢の女性達の姿が見えたからです。
(ま…またか、またなのかぁ…!)
 ここまで来ると相手が何も言わないうちに彼女たちが何をしに来たのか、ほぼ見当がついてしまうというもの。無尽蔵の精力と無類の女好き・媾合い好きの谷渡にしても、こうも立て続けに、しかもひたすら「お胤」を求められて搾り取られてしまうような乱交続きではいささか辟易もしてきていたのです。
 しかしこの迎賓館の中、逃げ出すわけにもいきません。腹をくくって谷渡は寝台の方へと歩み寄りました。
「ああ、皇帝陛下…」
「陛下…!こんばんは…」
「夜分このような形でお目にかかり、ご無礼をお許しください」
 谷渡の姿を認めて、寝台の上に座っていた女達は一斉にひれ伏し、挨拶をしました。その美しい衣装や整った仕草などからすると、かなり上流階級の女性なんだろうな、と谷渡はなんとなく察しました。
 ざっと見渡したところ、寝台の上に乗っている女性は全部で五十人と谷渡は数えました。いずれもやはり育ちのよさそうな、そして美しい顔立ちをしています。顔立ちから察すると異国の女性とはいえ大妄国周辺の、大陸東部方面の国々の女性達なのでしょう。
 そしてもう一つ気づいたことがありました。寝台の上に乗っている女達はその半数が恐らく二十代後半以上の大人の女性であり、もう半分がまだ十代半ばぐらいではないかと思えるほどの少女だったのです。気をつけて見てみれば、大人の女性と少女は体を寄り添わせるようにしていることが多く、顔立ちもなんとなく似ているようです。
(まさか…全部姉妹…いや、もしや母親と娘なのでは…?)
 谷渡はそれに気づいて、急に胸がドキドキしてきました。
「や、やあ…こんばんは…あなた方は…?」
 谷渡は寝台の傍に立ち止まって、彼女たちに問いかけました。ざっと見たところ、先ほどの宴会で出席していた覚えのある顔は一人もいませんでした。ということは、先ほど相手していた大使の夫人や娘ということでは無さそうです。
「はい、実は私ども、いずれもこの大妄帝国近辺の大陸東方の諸国の者でして…その…恥ずかしながら、こうして夜に紛れて忍んでまいりましたのは、私どもは実はそれぞれの国の王族に連なる者であるからなのです」
 大人の女性のうちの一人が、まるで顔を見られまいとするかのように、うつむき加減の姿勢で谷渡の問いに答えました。すると、その隣に座っていた少女がその女性の服の裾をつかんで言います。
「お母様、それではまだごまかしていることになりますわ。お母様は国王妃、そしてこのわたくしは王の娘、王女であるとちゃんと申し上げねば…」
「王妃…!?王女…!?」
 さすがにこれには谷渡も驚きました。
「はい、陛下。ここにおりますのは東方二十カ国の王妃と王女なのでございます。わたくしが洋明国の王妃、そしてこちらが王とわたくしの間に出来た娘でございます」
 洋明国といえば、大妄国の東の大海の向こうにある島国です。この洋明国を皮切りに、二十カ国の王妃と王女が順番に名乗りを上げました。そのうち半分ほどは洋上の島国で、残りの半分も大海に面した国土を持つ国なのでした。
「王妃、王女ともあろう方々がこんな夜ば…いや、夜中にいきなり揃ってお忍びで会いにこられるとはどういうことで?」
 谷渡は少々舌が回らない様子でおずおずと尋ねました。もともと庶民あがりの谷渡は本物の皇族・王族の前に出ると今でも少なからず緊張してしまうのです。
「はい…本来なら公式の訪問をさせていただき、礼儀にのっとったご挨拶をさせていただくべきなのですが、ことがことでして…大使たちに言い含めて極秘のうちにことを運び、こうして皆で夜間に忍んで陛下に直接お目にかかることにした次第でございます」
 最初に口を開いた洋明国の王妃が代表して語り続けました。
「実はまだ公にはなっていないことなのですが…東方の沿海諸国では近年不思議な流行り病が広まっておりまして…その…」
「伝染病ですか…!では、すでに東方では多くの感染者が…?」
 これは他人事ではない一大事だぞ、と一国を治める皇帝として谷渡は緊張して身を乗り出して尋ねました。
「いえ、その…感染した者は今のところごく一部なのですが…」
「しかし今、東方の沿海諸国で流行っていると…?」
「それはそのとおりなのですが、各国でも感染した者はごくごく一部なのです…」
「ごくごく一部…?」
「そう…全て合わせれば二十人ほどしかおりませんの」
「????」
 はて、と谷渡は首を傾げました。東方沿海諸国はおよそ二十カ国ですから、感染者の全てが二十人ほどしかいないとなると、一国当たり一人しか感染者がいないことになります。
(…それって、伝染病っていうのかな?)
 そう思いはするのですが、説明している洋明国の王妃はじめ、それ以外の王妃達王女達の顔は一様に真剣、いやかなり深刻そうです。わざわざこうして忍んでくるぐらいですから国家の重大事であるには違いないようなのですが…。
「二十人…それで、その感染した患者たちはどのような症状が出ているのでしょう?いずれもすぐに死んでしまったとか…」 
「いえ、死者はまだ一人も出ておりませんの」
「それは幸いですが…どのような症状が出ているので?」
 谷渡がますます疑問に思ってその質問を発しますと、洋明国の王妃はまた谷渡から視線をそらすようにうつむき、言いにくそうに黙り込んでしまいました。 
 谷渡が釈然としない顔をしておりますと、洋明国の王妃に身を寄り添わせていた愛らしい王女が谷渡と母親の表情を交互に見て、思いきったように口を開きました。
「陛下…実は流行り病にかかっているのは、わたくしの父、洋明国の国王なのです」
 まだ幼顔の残る王女は、大きな瞳をいっぱいに開いて谷渡の目を見つめたままきっぱりとそう言いました。
「洋明国の国王ご自身が…?」
「はい…そして、北の海を越えた隣国の雷圭国の国王殿下も…」
「えっ」
「南の対岸にある方陣国の国王殿下も…」
「な…」
「我が王族と縁戚のある隣国・泰摩国の国王殿下も、それからその隣の和奇零国の国王殿下も、それから…」
 王女は次々と東海沿岸の国の名を上げてゆき、いずれもその国王が同じ病にかかっていると言ったのでした。
「なんと、それでは二十人の患者というのは、みんな国王なのですか!」
 なるほど、一国一人ずつになるわけです。
「そう、驚かれるのも無理はありません。私どもも驚くばかりのことなのです」
 洋明国の王妃が娘の肩を抱き、落ち着いた口調で言いました。
「それが始まったのは一年ほど前でしたか…いえ、思い起こせばもっと以前に始まっていたことなのです…我ら東方の諸国二十カ国の王族に、そろってぴたりと男子が生まれなくなったのは十数年も前のことですから…」
「え、二十カ国全てで?」
「はい、女の子は生まれるのですがどの国の王族でも男子が絶えて生まれなくなってしまったのです…どの国の国王も後継者が無くては困りますから側室も多く持ち、励んではみたのですけれど…不思議な事に生まれるのは女子ばかり…」
 ということは、ここにいるいずれも十代と思われる王女達はそうした各国国王の「励み」の結果つぎつぎ生まれてきた女の子達なのだな、で、その励んだ相手というのがこの王妃達というわけで…などということを谷渡は考えていました。
 脳内に浮かんだ妄想を必死にふりはらって、谷渡は質問を続けました。
「しかし…それは単なる偶然と言うことは…しかもそれを“流行り病”と呼ぶのも妙な気がしますが…」
「はい。それだけなら別に流行り病などと呼ぶことはございません。本当に病になったのは一年ほど前のことなのです」
「一年前…」
 といえば、自分が後宮へ連れてこられていきなり「皇帝陛下」になってしまった頃だな、と谷渡は思いました。
「一年ほど前…あとで分かったことですが、全く同じある日に、二十カ国の国王がなぜか一斉に、その病にかかってしまったのです…」
 洋明国の王妃はそう言って、悲しげに首を振りながら目を閉じ、うつむきました。
「…それで、その国王が一斉にかかったという病とはどのような?」
 谷渡は話の核心に触れる質問をし、緊張してその答えを待ちました。どういうことかはわかりませんが、国王ばかりが一斉にかかる病となると、皇帝である谷渡自身も他人事ではない可能性もあるからです。
「………」
 しかし、洋明国の王妃はうつむいたまま答えを返してきません。なにかとても言いずらそうにしています。
 困った谷渡は答えを求めてその娘の王女の顔をうかがいました。母親に代わってはきはきと口をきいていた王女でしたが、今度の質問にはなぜか母親同様にうつむいて黙り込んでしまっています。
 谷渡は他の王妃・王女達の顔を眺め渡しましたが、やはりいずれも同様に視線をそらし、応えにくそうな表情をしている女性ばかり。谷渡はいよいよ困惑するしかありません。
 しばしの沈黙の後、ついに洋明国の王女が思い切って口を開きました。
「その…父王は、子どもをつくること、そのものができなくなってしまったのです!」
「えっ!?」
「つ、つまり…夫婦の夜の営みが…その…」
 顔を真っ赤にして、続きの言葉をどうしたものかと困った王女を、母親の王妃がそっと抱き寄せて代わりに言葉を続けました。
「そうなのです。夫たちの恥を忍んで申し上げます。一年前のある日、夫の国王は完全に男女の営みが不可能になったのです」
「そ、それは、つまり…勃たない…?」
「はい。それ以来、夫の性機能は全く働かなくなりました。それが二十カ国の王全てに同時に起こったのです」
「……」
 谷渡はいよいよ信じられない、という顔をしましたが、目の前にいる王妃・王女達がそろって深刻そうな顔をしているのを見ては、そのとんでもないことが事実と思うよりありませんでした。
「はじめのうちはそれぞれの国の国王の、困ったことではありますが恥でもあり、あくまで王室内の悩みとして秘密にされておりました。しかし東方の諸国の王室はいずれも縁戚関係がありまして、それを通じて次第に周辺諸国すべての王に同時に同じことが起こったことがわかり…東方二十カ国の王室はいずこもこれは何かの呪いかと恐れました」
(それはそうだろうな)
「国民にはことがことなので一切知らせておりませんが…各国にとっては国の存亡に関わる一大事です。なにせどの国でも子の世代は姫ばかり。女が国王になる場合もないではございませんが、周辺の同世代が全て姫では、他国の王族から婿をとるわけにも参りませぬ」
(うーん…王家は王家で娘の結婚相手は自由にならんだろうしなぁ。庶民から選ぶってわけにもいかんだろうし)
「そこでこれはいよいよ東方諸国に何かの呪いがかかったのではないかと思った諸国の王は、ひそかに相談して妖苑島の巫女の神託を受ける事にしたのです」
「妖苑島の巫女?」
 谷渡には全く初耳の言葉だったので聴き返すと、王女の方が説明してくれました。
「東海の孤島・妖苑島に東方諸国の信仰を集める女神の神殿があるのです。そこの巫女が女神のお言葉を神託として受けるのですわ」
「ほほう…」
 と感心したように声を出しつつ、特定の宗教に肩入れすることもなく神も仏もとくに信じてはいない谷渡でしたから、そんな神殿の話など全く初耳でしたし、(そんなものがあるのか)程度にしか関心は覚えませんでした。
 王妃の説明が続きます。
「一ヶ月前、東方二十カ国の国王がそろって東海の妖苑島に渡り、供物を捧げて巫女に女神の神託を問うたのです。すると、不思議な神託が下されたのです」
「ふむ。それはどのような?」
「やはりこのたびのことは女神のご意思であるというのです。東方諸国の王族はいずれも縁戚関係にあり、このまま時が経てば、東方の諸国に大きな災いが起こると…それを避けるためには王族に新しい血を入れねばならない…それを知らしめるために女神は呪いをかけた、と」
「ふむ…?」
「そしてこの呪いを解き、国を継ぐべき男児を得たければ、各国の王はその妻である王妃と側室、そして娘の王女達をそろって神の代理である一人の男に差し出さねばならぬ、と。そしてそれぞれの国の王妃・側室・王女が心を一つにしてその一人の男を愛すればその国の王族に男児が授かるであろう、と。またそれら多くの女性を同時に相手できるほどの男でなければ男児を得ることは出来まい…と」
「………」
「神託を受けた王達は悩み、考えました…その一人の男がいずれかの国の国王であればよいのですが、そもそもどの国の王も妻とすら交われない状態ですし、ましてや娘と交わることなど人倫上許されません。また女子ばかりが生まれ続けたことで代わりを務められる王族の男も一人もおりません。となると、王族以外の男にそれを任せるということになりますが、それも王族としての誇りが許しませんし、国民の支持も受けられなくなりましょう…」
「…………」
「…と、困り果てていたところへ、西方の大妄国に新しい皇帝陛下がご即位されたとの情報が聞こえてきました。そして噂によれば、その皇帝陛下は歴代皇帝を遙かにしのぐ精力絶倫ぶりで、後宮内において日々何百、何千もの女性達と媾合いを平気でなされているとか…」
(…それは確かに事実として…どっからそういう噂が流れてるんだが…)
 谷渡は心の中でつぶやきました。後宮と外界とは全く遮断されているように思っていたのですが、考えてみれば人や物の行き来が完全に無いということはありえませんし、人の口には戸が立てられないということでもあるのでしょう。自分の私生活、それも性生活がこうして外国の王族の耳にまで聞こえているというのは、かなり恥ずかしいものでもありました。
「陛下が即位されたのも我らの国で異変が起きたのと同じ時期。これこそ女神のご意向であろうと王達は確信したのです。そこで、新年の祝いの使者に紛れて極秘の内に我らをこの国へ送り届けたのでございます」
 洋明国の王妃は説明を終え、ようやく恥ずかしい気分も消えたかホッとしたように吐息をもらしました。
「……えーと、つまり…これから私が貴方がたと…」
「はい。陛下さえよろしければ…媾合っていただきたいのです、私どもと」
「…その…今の話によると、王妃様がたと王女様がたとを同時に…?」
「はい。女神のお告げはそう命じておりますので」
「…あの〜大変もったいないお話なんですが、王女様がたを相手にするのはまだ分かるとして、王の妻である王妃様がたまでお相手するというのは…国王の皆様がそんなことをお許しになるんですか?」
「もちろん。これは女神のご意志ですから、どの国の王もみな納得してこうして我らを送り出したのです。それに王妃も側室も王女も、一緒に同じ男性を愛せよ、とのお告げは守りませんと」
 すでに大使の妻達ならつい先ほどまとめてお相手していた谷渡でしたが、さすがに一国の王の妻、王妃となるとかなりためらいを感じてしまうところ。しかもそれと同時にその王妃達の娘である王女も相手にせよというのです。
(本当にそんなバチ当たりなことをしていいんだろうか…)
 神のお告げだかなんだか知りませんが、そう簡単に話に乗っちゃってはいけないのではないか、と谷渡の頭の中はグルグルと混乱していきます。
「…陛下、わたくしのことでしたら全くご心配なく…陛下のような方でしたら、わたくしこの身の純潔を喜んで捧げさせていただきますわ」
 と言ったのは洋明国の王女です。
「…そして、わたくしに陛下の赤ちゃんを産ませてくださいませ!」
「…えっ…」
 可憐な、まだ十五才前後ではないかと思われる美少女からこのような言葉を口にされて、さすがに谷渡もクラクラと来るものがありました。
「陛下、わたくしも!」
「わたくしも喜んで陛下に身をお任せします!」
「陛下のお子さまを、わたくしにも…!」
「わたしたち姉妹もそろって陛下に純潔を…」
 洋明国の王女だけではありません。他の国々の王女達も一斉に声を挙げて、競い合うように谷渡に向けてその純潔を捧げる誓いを口にしてゆきます。
「おおおお…」
 谷渡はこれを聞いているうちに思わず股間がムクムクと復活してくるのを感じ取りました。
「陛下、娘達につきましてはご了解いただけましたようで…」
 洋明国の王妃にそう言われて、谷渡はもしや股間の動きを見られたかと焦って思わず腰を引き、目を泳がせました。
「う、うん…あ、いや、その、分かりました…」
「そして女神のお告げに従い、わたくしども王妃や側室も娘たちともどもお相手していただきたいのですが、よろしゅうございますね?」
「え…いや、それは、やっぱり…」
 谷渡はやはり「王の人妻」を寝取ってしまうのはマズイと思ってそう言ったのですが、
「陛下…?やっぱりわたくしどものような…大きな娘のいるようなおばさんなどは…『女』の対象には入りませんか…」
 と、洋明国の王妃が、驚くほど艶っぽい流し目と、その肉体美を見せつけようとするかのようにくねくねと上半身を動かしてみせたのとを見て、谷渡の背中にゾクゾクとしたものが走り抜け、股間のものがもう隠しようもないほど反応してしまったのでした。王妃も美少女の王女の母ですから当然のように美しく、またまだまだ若い肌を持つ上に30歳前後ならではのほどよく熟れた女の色気が、濃厚に芳香を放っていたのです。
 もはや谷渡に異存があるわけがありませんでした。


 その後しばしの相談の末、各国ごとに王妃・側室・王女で一組を作り、それが順番に谷渡と交わる事に決まりました。女神の神託にはそれぞれの国の王族の女が心を一つにして一人の男を愛さねばならない、とあったからです。
 谷渡と交わる順番は話し合いだけで容易に決まりました。どの国もお互いにつきあいが深いですし親戚関係も多いので揉めることなど全くなかったのです。
 最初に谷渡と交わることが決まったのは、やはり先ほどから常に谷渡への説明役を務めてきた洋明国の王妃と王女でした。この国の王は側室を持たず、また子も王女一人でしたので、二十カ国の中で唯一母と娘の二人だけの組となっていました。
「さぁ、服をお脱ぎなさい。臥所(ふしど)では一糸まとわぬ姿で殿方と向き合わねばなりませんよ」
「はい、お母様…」
 王妃は母親らしく娘に言いつけ、娘も従順にこれに従い、いそいそと服を脱ぎ始めます。もちろん母親も娘に見本を見せようとするかのように、するすると豪華な衣装を惜しげもなく脱ぎ捨てていきます。
 間もなく、母と娘が一糸まとわぬ裸体を寝台の上にさらしました。
(おお…)
 実の母親と娘が裸体になって並んでいる、という光景を谷渡は初めて目にして不思議な感動を覚えていました。周囲で様子を見ている他の国の王妃・王女たちも洋明国の王妃と王女、母娘が裸体でそろった姿に軽い興奮とも思えるかすかな声を漏らしています。
 王妃の方は視線を感じて恥ずかしげに、まだそう大きくはない胸とあまり陰毛もわずかな股間とを左右の手で隠しました。そんな娘の様子を見て微笑んだ王妃は、娘の背中を自分の胸にもたれかけさせるようにして抱き寄せ、
「ほら、恥ずかしがらないの。これから媾合うお相手には貴方の身体の全てをお見せしないと」
 と言って娘の両手をとり、その可愛い乳房と陰部とを露わにしてしまいました。
「いや…ん、恥ずかしい…お母様ぁ…」
「ほら、陛下が貴方の身体をご覧になっておられますよ」
 母親に手を取られて、恥ずかしさで顔を真っ赤にして身体をくねらす娘。そしてそんな娘の姿を見るのを楽しんでいるような、まだ若く美しい母親。
 谷渡はいきなりはこの母娘に近づこうとはせず、まずは大きな寝台の上を遠回りに一周して四方からこの母娘の裸体を眺めて楽しみました。娘の方はまだ少女体型ながら大人の女への脱皮を見せ始めている、いまにも花咲こうとしている蕾の肉体といったところ。一方の母親の方は全体に柔らかそうで艶のある肌と、すでに男の体を良く知り尽くして今まさに見所に咲き誇った満開の花といったところ。
(これが、実の母娘なんだもんな…これからこの母娘をいっぺんに味わっちゃうのか…)
 その周囲を一周しつつじっくりと母娘二人の対照的に美しい裸体を拝んだ谷渡は、初めての「母娘丼」体験を目の前にしてゴクリと喉を鳴らしました。
「では陛下…娘ともどもよろしくお願いいたします」
「よろしくお願いいたします」
 谷渡が母娘二人の正面に立つと、王妃と王女は姿勢を正し、手を前について谷渡に向けて深々と平伏しました。この挨拶にはかえって谷渡の方がどぎまぎしてしまい、
「あ…では、その…こちらこそよろしく…」
 と頭をかきかき言うのがやっとでした。母娘同様に衣服を一切まとわぬ姿となった谷渡の股間のそれはいよいよいきり立ち、周囲で見守る王妃や王女たちの視線をいやでも集めてしまっていました。
「母上、あれが…」
「そうよ、あれが殿方の『昂ぶり』なの」
「凄い、太くて大きい…」
「あれがここに本当に入っちゃうの?」
「そうよ、あの先から子種が出て、女性を孕ませるのよ」
 わいわいと、あちこちから母と娘、あるいは王妃と側室、あるいは姉妹や親戚の王女同士が谷渡のイチモツについて会話を交わしています。こういう状況も初めてでしたから、谷渡は久々に羞恥の気分を覚え、さっさとことを始めてしまおうと洋明国の王妃と王女に近づきました。
「…あっ」
 谷渡は身を寄せ合っていた母娘を、両腕を広げて同時に抱きしめました。それだけで、男の肌に初めて触れたであろう王女の方が小さな声を上げました。そして谷渡はまず母親の王女の濃く赤い紅が塗られ艶を放っている唇を奪います。
「…んん…ちゅううっ」
 王妃は驚くこともなく、むしろ待っていましたというように谷渡の唇に吸い付きました。そしてそのままお互いに相手の唇と舌を貪り合うような激しい口づけを進めていきます。谷渡はこれまで相手をした中でもっとも年上になる女性のしっとりとした唇、なまめかしく動く舌、甘い息を吐く鼻腔と口腔とをたっぷりと堪能しました。
「……」
 王女はすぐそばで、母親が父親以外の男と、しかもこれまでに見たことがないほど濃厚な接吻を交わしている様子をまじまじと見詰めていました。
 王妃との濃厚な接吻をひとまず中断し、谷渡はそのまま王女の身体をさらに抱き寄せ、首をめぐらして今度は王女の唇をあっさりと奪いました。
「んむっ…!」
 恐らく初めて大人の異性の唇を受けたのでしょう、不意を突かれた王女はもともと大きな目をまんまるに見開いて、すぐ目の前に来た谷渡の顔を見つめたまま、驚きと軽い抵抗の入り混じったうめき声を漏らしました。
「ほら、力を抜いて、陛下を受け入れて…」
 王妃が娘の肩に手を置いて優しく声を掛けてやりますと、王女の全身から力が抜けます。おかげで谷渡は王女の裸体を自分の身体に密着させてその唇をじっくりと味わうことが出来ました。
 しばし王女の唇を味わったあと、谷渡はまた王妃の唇を吸いました。そしてまた短い間隔で王妃、王女、王妃、王女と母娘二人の唇を交互に吸い、舌を絡ませていきました。さらに、
「お二人とももっと顔を寄せて…」
 と二人に言い、三人の唇を密着させました。後宮では前戯で日常的にしている複数女性との同時接吻でしたが、こうして実の母娘の唇を同時に吸えるというのは初体験でしたし、かなり背徳的な興奮を感じるものでした。
 口づけを一通り楽しみますと、谷渡は王妃と王女を抱いたまま寝台の布団の上に並んで押し倒しました。そしてたっぷりと量感のある王妃の乳肉に顔をうずめ、乳房を片手で揉みこみながら、その上にある大きめの乳首に吸い付きます。
「あ…んっ」
 ちゅうちゅう、ぺろぺろ、と谷渡に執拗に乳首を責め立てられて、王妃はたまらず谷渡の頭を抱きかかえて喘ぎます。谷渡は王妃の左右の乳首に交互に吸い付き、心なしか甘ったるい乳肉をたっぷりと味わいました。
(後宮内の“義母”たちとはまた違った…本物の母性を感じちゃうなぁ…娘がそばにいるだけに…そういえばこの子もこのオッパイを吸って育ったんだろうか…王族みたいに身分の高い人はたいてい乳母に任せちゃうと聞いたけど…)
 谷渡はそんなことを思いつつ、王妃の乳首をしゃぶりながらチラッと隣の王女の顔を見ました。王女はといえばそんな谷渡の顔を不思議そうに眺めています。
「うふっ、あなたも赤ちゃんのころを思い出すわ。あなたもこんな風に一生懸命おっぱいを…」
 谷渡の心を見透かしたかのように、王妃が娘に話しかけました。
「えっ…でも、もうお母様のおっぱいは出ないのでしょう?」
「そうよ、でも男の人はこうしておっぱいを吸いたがるし、吸ってもらうと私も気持ちいいのよ…あなたも陛下に吸っていただきなさいな」
 王妃はそう言って、谷渡に娘の胸に移動するよううながします。谷渡はそんなやりとりにドキドキしながら王妃の胸から顔を離し、そのまま横に移動して王女のまだ膨らみかけた胸に顔を寄せました。そしてその先端にあるまるでサクランボの種のような小ぶりな乳首に「ちゅうっ」と吸い付きました。
「きゃ…やんっ!」
 王女は可愛く悲鳴をあげます。谷渡は構わずちゅうちゅう、ちろちろと王女の乳首を吸い、しゃぶり、手で優しくその小さな乳房を揉みたてました。
「ほら、気持ちいいでしょ?」
「あん…でも、くすぐったい…」
 そんな母娘のやりとりに心の中で苦笑しながら、谷渡は王女の左右の乳首を順番に、丹念にしゃぶりました。そしてまた王妃の豊かな乳房に戻ってまた左右の乳首に甘え、そしてまた娘の方の発達中の硬さを感じる乳房に舌を這わせます。母娘二人の、計四つの乳房を順番に味わうという体験に、谷渡はますます夢中になります。
「陛下は…ほんとうにオッパイがお好きなのですね?」
 執拗に四つの乳首に吸い付く谷渡に、王妃が苦笑して言いました。
「うん…後宮でもそう言われますよ。やはり実の母親を早く亡くしましたから…よく“義母”たちが住む太後宮にも通って甘えさせてもらってます…そこでよく母乳も飲ませてもらってますよ」
「まぁ、そのお年でお乳を?」
 王女が良く分からない、というようにまゆをひそめせて言います。
「ふふふ…男の人というのはいつでも赤ちゃんに戻りたいという本能があるんですよ。だから、最後には自分が最初にいたところに戻りたくなるのよ」
「え?お母様、それって?」
「今にわかります」
 王女はきょとんと首を傾げましたが、王女は微笑むだけで、自分の胸にむしゃぶりついている谷渡の頭を両手で優しく抱きしめ、髪を撫でながら言いました。
「これから…陛下の赤ちゃんがわたくしたちに授かれば、わたくしたちも陛下にお乳を飲ませてさしあげられますわ」
 たっぷりと母娘の全く異なる魅力の乳房を味わうと、谷渡は続いて二人の股間に順番に顔をうずめてその陰裂をじっくりと見比べ、舌でなめ回して味を比べてみました。
「ああ…あっ、いい…っ!陛下…そんなところ…だめですっ!」
 王妃は谷渡に陰裂をたっぷりと舐めまわされて、ここで初めて余裕を失って娘の目も忘れて身悶えました。
「…こんなの、初めて…っ!だめっ、ああぁん…いいっ…!」
 どうやら王妃にとってはこんな責められ方は初めての経験であったようです。
(そうか〜国王ともなると寝室でも王妃相手にあんまり品のないマネはできないのかもなぁ)
 そんなことを思いつつ、谷渡はいっそう王妃の陰裂に奉仕して、王妃をますますよがらせます。そしてほどほどにしたところで隣の王女の股間に顔をうずめ、その間は右手の指で王妃の陰裂を慰めてやります。
「ああん、そんなところ…きたないですぅ…くすぐったい…」
 皇帝陛下ともあろう人に自分の恥ずかしい部位を覗かれ、舐められて、王女はもう消え入りそうなほどの羞恥を覚えていました。谷渡はまだ毛も薄くぷっくりと膨らんだ恥丘と可愛く閉じた処女の割れ目とを丹念に舐めていきました。
「じゃあ、今度は…お返しに二人で私のここに奉仕してもらいましょう」
 と、谷渡はくたくたになっている母娘の手を引いて抱き起こしながら立ち上がって、そそり立つ男根を母娘の前に差し出しました。すると無言のうちに王妃がそれを手に握り、先端を口に含みました。
「わたくし…あんまりこういうことをしたことはないのですけれど…」
 と申し訳なさそうに言いながら、王妃はちゅぱちゅぱと唇と舌を使って谷渡の亀頭に刺激を与え始めました。どうやらこういう行為も国王と王妃の間でははしたないこととされているようで、経験自体はあまり豊富ではなさそうです。
「さあ、あなたも私と一緒に。男の方は、ここが一番気持ちいいのですよ」
 母親が娘に自分と一緒に男の肉棒に口で奉仕することを命じる、というなんとも淫猥な場面を見て、谷渡はますます興奮して肉棒をそそり立たせます。
「はい…お母様…では、失礼いたします…」
 王女は一礼してから、谷渡の肉棒に顔を寄せ、母親が亀頭の部分をしゃぶっている肉茎に恐る恐る口づけしました。
(おおおっ)
 ちゅっ、ちゅっ、と様子をうかがうように二度三度と軽く唇をつけただけでしたが、美処女のお姫様のそんな行為を肉棒に感じ取っただけで、谷渡は思わずそのまま射精してしまいそうなぐらいの興奮を覚えました。
「ほら、ここをこうして…」
「はい、お母様…こう?」
 まるで母親から娘に家事のやり方でも教えているかのようなやりとりをしながら、母と娘は見事な連携で一緒に谷渡の肉棒に舌を這わせていきます。谷渡はそんな母娘の頭を撫でながら、またゾクゾクとした背徳の快感に震えるのでした。
「も、もういいですよ…そろそろ…」
「はい、ではお願いいたします、陛下」
 谷渡が挿入したい様子を見せますと、王妃は心得たように一礼し、そのまま布団の上に仰向けに寝て、両足を自分から広げました。王女も母親にならってその隣に仰向けに寝ようとしましたが、
「あなたは身を起こして、どういう事になるのか良く見ていなさい」
 と王妃が止めました。
 谷渡は膝立ちになった王女を左の腕で抱き寄せつつ、自分の下腹部を王妃の開かれた両脚の間に差し入れました。そして王女にも良く見えるように体を起こしたまま、肉棒を王妃の濡れた女陰にゆっくりと差し込んでいきました。
「うう…ぅん」
「ああ…」
 ほぼ間違いなく、王妃のこの膣内には夫である王の男根以外侵入したことはないのでしょう。谷渡はそれを思って「人妻を寝取る」という体験がいかに征服感に満ちたものであるかを実感していました。他の男が専用物として開発し尽くした女性器を、我が物として楽しむ快楽。
「このまま、動きますよ…」
「どうぞ、陛下…もっと奥までお突きになって…」
 谷渡はこれまでさんざんお世話になってきた、若くてきつい女性器とはまた違った、優しくゆったりと包み込む膣肉に肉棒をズンズンと突き入れ、彼にとっては新鮮なその感触を楽しみました。そして目を横にやると、谷渡に抱きしめられた王女が、母親の股間に男の剛直が出入りしている様子を興奮した面持ちで凝視しているのに気付きました。
(そうか、このおま○こを通ったのは、洋明国の国王と、今のこの俺のほかに…この王女さまがいたんだなぁ…)
 などと、変なことを思いついた谷渡は、ギュッと王女の裸体を抱き寄せてその唇を奪いました。そして王女の口の中に自分の舌を差し入れながら、腰を使ってその王女がこの世に生まれてきた肉穴を自らの肉棒で掘り返します。
(うーむ…普通に皇帝陛下やってても、こんな体験はなかなかできないぞ…!)
 谷渡はさらに興奮度を高めて、王妃の身体にのしかかりながらさらに奥まで肉棒を突き入れました。そして王女も王妃の隣に寝かせて、母娘を同時に抱きしめ、その唇を交互に吸いました。
「…あっ、あっ、あっ、いいっ、すごいっ…陛下っ!」
「ああ…ああん…お母様…?」
 母娘が一緒にあげる嬌声に谷渡はもう辛抱たまらず、早くもそのまま王妃の中に射精をすることに決めました。
「で、出ますよ、お母さんっ!」
 思わず相手を「お母さん」呼ばわりしてしまった谷渡でしたが、王妃は微笑みでこれに応え、
「さあ、陛下のお胤が、わたしに注がれますよ…よく見ていて」
 と横の娘に声をかけました。
「はい、お母様…!」
「うむっ、う……」
 谷渡は母娘二人を抱きしめたまま動きを止め、王妃の膣内奥深くに押し込んだ肉棒の先端から、どくどくと精液を放ち始めました。 
「ああ…出てるわ、陛下のが、お腹の中に…」
「本当?」
 幸せそうにつぶやく母親に、不思議そうにその顔を見つめる娘。谷渡はそんな母娘の顔を見つめつつ、最後の一滴まで王妃の胎内へと注ぎ込みました。
 放精が終わって谷渡が結合を解きますと、王妃の陰裂からはトロトロと谷渡の白い精液があふれてきました。王妃は王女に自分の陰部を覗き込ませて、その白い液を手にとって娘に見せます。
「ほら、これが陛下の子種よ。これがお腹に注がれて、赤ちゃんができるの。あなたもそうして生まれてきたのよ」
「ふーん…じゃあ、これでお母様に陛下の赤ちゃんが授かったの?」
「それは分からないけど…女神様のご神託によれば、あなたか私に授かるはずなのよ。さあ、次はあなたの番よ」
「はい、お母様」
 射精の余韻もさめやらぬうちに、早々と肉棒が復活する谷渡です。今度は娘の番、とさっそく王女の裸体を布団の上に押し倒して、唇を吸いつつその上にのしかかろうとしました。
「陛下、そうお慌てにならないで…初めてなのですから、ゆっくりと、優しく…」
 王妃が谷渡の体に抱きついて止め、忠告します。
「大丈夫ですよ、ちょっと痛いかもしれないけど、誰もが通る道ですから。母もお手伝いしますからね」
 王妃は優しく娘の髪をなで、その緊張をほぐしてから、その股間に一方の手をやってまだ幼い性器を軽く広げ、同時にもう一方の手で谷渡のいきり立つ肉棒に手を添えました。そしてそのまま谷渡のそれの亀頭を、王女の開かれた割れ目の内側に密着させたのです。
「さあ、どうぞ、陛下。ゆっくりと…優しく…」
 王女はそう谷渡の耳元に甘くささやき、柔らかな肌を密着させて抱きつきました。谷渡は母親が娘の処女喪失を手伝うという行為の淫靡さにゾクゾクし、母親の身体を抱きしめて唇を吸いつつ、その母親の手に誘導されるようにして、まだ何者も侵入したことのない娘の性器にゆっくりと肉棒を沈めてゆきました。
「……!いっ、痛っ…!あ…」
「大丈夫よ、陛下に身を任せて…」
「そう、そのまま…大丈夫だよ、私も処女破りは経験豊富だから」
 それはそうです。なにせこの正月の三日間だけで二百人もの処女をいただいている谷渡ですから。
 谷渡は王妃との共同作業といった形で、ゆっくりとではありましたがついに王女の処女を破り、完全に結合を果たしました。まだ動くと痛がりそうなので、谷渡は大きくは腰を動かさず、肉棒を挿し入れたまま軽く蠢かせて内部を味わうようにしました。
「どう…陛下の体が、自分の中に入っているのが分かる?」
「はい…お母様…わかります…いま私、陛下と一つになってるんですね…」
 王女は目じりに少し涙を浮かべながらも、嬉しそうに谷渡に抱きつき、同時に母親の手をギュッと握り締めました。谷渡は王妃を片手で抱きしめたまま王女の上に覆いかぶさり、また先ほどと同じように母娘をいっぺんに抱きしめて交互に、あるいは同時にその唇を吸いました。今度は先ほどと逆で娘の方と結合しながらですが…。
 まだ幼いといっていい女性器は「締まる」などというものではなく、「きつきつ」といった有様でした。これはこれで谷渡には気持ちいいのですけれど、王女の方がつらそうだと、谷渡は射精をうながすべく腰の動きを早めました。
「あっ、あっ、アア…!」
「ああ、陛下があなたの中にお胤を注いでくださるのよ、しっかりと受け止めなさい」
「はいっ、お母様…陛下ぁ…!」
「あああ…、出すよ、出るっ!」
 ぴゅーっ、どくどくどく、どっく…
 またまた、どこからそんなに湧いてくるのか、というほどの量の精液を谷渡はまだ幼い王女の膣内に放ちました。亀頭の先端に子宮口がくっつけられてましたから、たっぷりの量の子種が王女の子宮に注ぎ込まれました。
「あ、入ってくる…わかります…陛下のお胤が…注がれてる…」
「そう、よかったわね…女神様のご神託のままに、きっとあなたに赤ちゃんが、国の跡継ぎとなるべき男の子が授かるわ」
「で、でも、お母様に授かるかもしれないですわ」
「うふっ、じゃあ賭けましょうか、どっちに赤ちゃんが授かるか…でもほら、その前に陛下にお礼を申し上げなさい」
「はい…皇帝陛下…ありがとうございました」
「わたくしからも、娘ともども心より感謝いたします」
 母娘二人は、二度の射精を終えて布団の上に座り込んだ谷渡に向かって、また最初のように手を前について深々とお辞儀をしました。先ほどと違うのは、母娘二人とも、その陰部から白い粘液を滴らせていたことでした…。
 後日のことになりますが、結局この母娘は仲良くそろって谷渡の子を孕み、母親の王妃は女の子を、娘の王女が男の子を産み落とすことになるのです。


 さて、洋明国の王妃と王女の母娘を一緒に抱いて精を注ぎ終えた谷渡でしたが、まだほんの序の口。まだこの後に十九カ国の、合計四十八人の王室の女性たちが谷渡と交わるのを待っていたのです。
 先ほど決まった順番に従って、洋明国の母娘と入れ替わって寝台に上がってきたのは、「雷圭国」の王室の女性たちでした。ここは王妃と側室一人がおり、それぞれ一人ずつ娘を産んでいました。つまり、国王の妻と妾、そしてその娘である異母姉妹の四人がそろって裸体となり寝台に上がってきたのです。むろんこの姉妹は処女でありました。
 先ほどの倍の四人を相手に、しかもまたかなり異なる構成の女性たちに、谷渡はまた強い興奮を覚えていきました。人妻と妾を同時に抱くのは先ほども経験しているのですが、やはり国王の妃と側室となると自分自身そういう女性たちを多く抱えているので「寝取る」感覚がいっそう増します。しかもこの国の王妃と側室は互いに相手を嫉妬してあまり仲が良くはなく、そんな二人を一緒に相手にしなければならないということにかえって興味もわいていました。
 また、姉妹を同時に抱いたしばしば経験もあるのですが、こうして正妻と妾が産んだ異母姉妹を同時に抱くというのは初めての経験でした。二人とも顔は父親似なのか互いに似てはいましたが、完全に実の姉妹というわけではないですし年齢もほぼ同じであったため、あまり姉妹という印象は受けません。しかもどうやらお互い同年齢同士の対抗意識もあるようで、仲はあまりよくなさそうでした。
 しかし女神の神託に従って、雷圭国の王妃と側室、そしてその娘たちの四人は一緒に谷渡に抱かれなければなりません。しかも「心を一つにして一人の男を愛さなければ男児は得られない」と言われているのですから、ここは日頃の不仲は忘れて協力し合って谷渡と愛を交わそうと事前に四人は誓いを立てていました。そしてそれは複数の女性を同時に相手する事にかけてはこの世で一番の手だれである谷渡の巧みな采配もあって、実に見事に実現したのです。
 四人は谷渡を囲んで平等に戯れあい、四人で一緒に谷渡の股間を舐め回し、四人で並んで谷渡に乳房を吸われ、陰部を舐め回されました。そして谷渡の提案で、王妃と側室が抱きあって寝て、谷渡が上下に並んだ二人の女陰に交互に肉棒を突きたてていく形で交わったのです。谷渡は腹違いの姉妹を両腕に抱いて、交互にあるいは同時に口づけを交わしながら王妃と側室の肉壺を交互に貫き、最後にはいつも後宮でよくやっている「複数女性への子種分け与え」を実行しました。すなわち王妃の膣内に精液を半分注ぎ、すぐに側室の肉壺に突き入れて残りを吐き出したのです。
 二人の母親に仲良く平等に子種を注いでやってから、谷渡は異母姉妹二人とも母親達と同じ形で交わりました。抱きあって重なった異母姉妹の処女の割れ目に、母親達に手伝わせながら順番に肉棒を突きいれて処女を奪い、そのまま交互に抜き差しして、最後にはやはり姉妹二人に半分ずつ、平等に精液をその子宮に注ぎ込んでやったのです。
 決して仲は良くなかった王妃と側室、そして異母姉妹は平等に谷渡と愛し愛されて子種を注ぎ込まれ、ことが終わるとこれまでにない一体感と幸福感を覚えて、四人で幸せそうに抱き合い、お互いを愛撫しあっていました。これがきっかけでこの四人は帰国後もとても仲良くなったのです。
 そして間もなく四人とも谷渡の子を胎内に宿し…こちらでは王妃と側室が女の子を、異母姉妹二人が仲良く同じ日に男児を産み落とす事になるのでした。


 そのあとも谷渡の「種付け」の宴は延々と続きました。
 泰摩国の女性たちは王妃とその三人の年子の娘達で、谷渡はまず三人の王女の目の前で王妃と交わって精を注いで見せ、それから三姉妹を並べて順番に処女を破り、またしても一回の射精で三姉妹に精液を分け与えました。
 方陣国の場合は正式な王妃はおらず、側室扱いの国王の妻たち四人と、そのうち二人の娘である王女たちから構成されていました。しかもこの国王の妻たちは実の姉妹だったため、その王女たちは腹違いとはいえ従姉妹でもあったのです。ここは六人とも実に仲が良く、和気藹々とした交わりとなったのでした。
 そのあとも「母娘丼」「姉妹丼」「従姉妹丼」「双子丼」「妻妾丼」「おば・めい丼」などなどなど、思いつく限りさまざまな組み合わせの「近親丼」を谷渡は食べ続け、そのいずれもにきっちりと「種付け」を行っていったのでした。すでにこの一日でさんざんに女体を抱き精を放ち続けた谷渡でしたが、次々と来る組み合わせの妙もあって新たな興奮を呼び覚まされつつ、飽きることなく各国の王室の女性たちと交わり続けたのでした。
 二十カ国、五十人全ての女性に子種を注ぎ終えた頃には、夜はもう白々と明けかかっておりました。しかし、それで全てが終わったのではありません。
「陛下、女神のお告げでは『各国の王はその妻である王妃と側室、そして娘の王女達をそろって神の代理である一人の男に差し出さねばならぬ』とあったのです。ここまで各国ごとにお相手させていただきましたが、もしかすると、このお告げは我等全てをまとめて一人の男に捧げよ、と言っているようにも思われるのです…」
 大仕事を終えたつもりで寝台の上に仰向けになった谷渡に、一人の王妃が言い出しました。
「…え、なに?それはどういう…?」
「つまり…もしかするとわたくしたち全員で陛下に愛を捧げなければ、男児は授からないのではないかということです」
「…で、でももう全員とやっちゃったし…」
「念のためです。もう一回、今度はわたくしたち五十人が一緒になってお相手を…」
「…はあ?」
「そうですね、よいお考えですわ」
「一回ぐらいの媾合いでは確実性がありませんし」
「では、みなさん、今度は全員一緒に陛下にご奉仕しましょう…!」
「はーーーーい!!!」
 とうとう谷渡の意思の確認もどこへやら、母親たちも娘たちもそろって歓声を上げ、五十人の裸の美女達が一斉に谷渡めがけて殺到してきたのです。
 もうそのあとは谷渡はひたすら本能に任せて交わり続けただけでした。五十人もの熟れた女体や少女の女体を取り混ぜて、母も娘も姉妹も妻妾も、各国の王室もごちゃまぜに、大乱交が昼近くまで続けられたのでした。もう発射回数など分かったものではありませんでしたが、その全てがきっちりといずれかの女体の膣内に注がれたのでした。
 最後には、何度放ってもおねだりしてくる女性たちにいい加減「打ち止め」を告げるために、大きな寝台の縁に全員が手をついてお尻を並べ、それを谷渡が射精するまで順番に貫いていく、という形がとられました。五十個並んだ多種多様に丸いお尻を谷渡は順番に抱えて五回ずつ抜き差しし、誰かに「当たり」の精を注ぐまでそれを続けたのでした。

 この迎賓館での一夜で、谷渡に精を注がれた五十人の女性は帰国後全て妊娠し、双子二組も含めて合計五十二人の赤ちゃんが生まれ、女神のお告げどおり各国ごとに最低一人は男児が生まれたのでした。
 後にそれら男児はいずれもそれぞれの王国の王位を継承しましたが、いずれも実の父である谷渡に忠誠を誓い、実質的に大妄帝国の領土を東海地域全域に広げる結果となるのでした。

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